南極・昭和基地で活動する観測隊とオンラインでつながり、南極の自然や基地でのくらしについて学ぶ毎小ワークショップイベント「南極取材へGO‼見たい・知りたい・調べたい!観測隊へ生インタビュー」が7日に開かれた。参加した子どもたちは各家庭のパソコンで、日本から約1万4000キロ離れた昭和基地の隊員に「南極にも異常気象はありますか?」「基地ではお金が必要ですか?」などと直接インタビューした。
国立極地研究所との共催。ウェブ会議システム「Zoom」を使い、3回に分けて計45人の子どもたちが参加した。第1部ではまず隊員が雪に覆われた現地の風景や洗濯物がカチカチに凍る氷点下31度の南極の寒さを紹介。その後、子どもたちは1人1問ずつ、画面越しに質問をした。
「犬ぞりを使っていますか?」という質問では、「昭和基地も含めて南極全土に犬やペットは連れてきていません」と回答。南極の生態系を守るため、外部から動植物を持ち込まないと定めた国際ルール「南極条約」について説明した。また、「オーロラが見える条件がありますか」という質問では、観測をしている隊員が、昭和基地周辺で撮影したオーロラの写真を紹介。子どもたちは歓声を上げ、空一面に広がる光の帯の画像に見入っていた。
さらに第2部では、これまで南極に36棟の建物を供給してきたミサワホームグループのミサワホーム総合研究所が、極地で寒さと強風に耐える建物作りの工夫について、写真を交えて紹介した。